ヘッドセット「Alienware AW510」3.5mmケーブルの修理と配線内容

 ヘッドセット「Alienware AW510」に付属している3.5mmケーブルのプラグを折ってしまったので,プラグだけを別途購入し,ケーブルを剥いて各配線の再接続による修理をしました.
 本記事では修理に使用した物をはじめ, 「Alienware AW510」 付属の3.5mmケーブルにおける各配線の内容と色などを記載します.

目次

  1. 使うもの
  2. 修理と配線内容
  3. 余談:イヤーパッドの交換(追記2023.7/26)

1. 使うもの

  • Alienware AW510(Amazon商品ページ
  • MG-M 3.5mm 4極ミニプラグ(Amazon商品ページ
  • 半田ごて
  • 半田
  • ライターやガスコンロなど火の出るもの
  • サンドペーパ
  • 熱収縮チューブ(適宜使用)
  • ホットボンド(適宜使用)

2. 修理と配線内容

 「Alienware AW510」 付属の3.5mmケーブル を切断すると,内部には5つの配線が含まれています(図1).白配線は銅配線に包まれています.銅配線と選り分けて,銅配線だけで捩ります.

図1 「Alienware AW510」 付属の3.5mmケーブルを切断した様子

 銅配線を除き,各色の配線はリッツ線と呼ばれる配線(表面がエナメルによる皮膜で覆われている)が使われています.これはそのままでは半田が乗りません.そのため火で炙りエナメルを溶かします.僕はライターなどを持っていないため,調理用のガスコンロを利用しました.火で炙った後は各配線は焦げているため,サンドペーパで軽く磨きます.各配線はとても細いので,磨く際に千切れないよう気をつけます.

 「MG-M 3.5mm 4極ミニプラグ」は,図2のように繋がっています.そして図1に示した各色の配線の内容と,それらそれぞれを図2のどの電極に接続すれば良いかを,表1に示します.

図2 「MG-M 3.5mm 4極ミニプラグ」の様子
表1 各配線の内容と電極の接続先
配線の色 内容 接続先
音の出力(L) 電極①
音の出力(R) 電極②
緑・銅 GND 電極③
マイク入力 電極④

 半田で接続し終えたら,各配線を熱収縮チューブやホットボンドで適宜覆い,各配線同士の誤接触を防ぐ処理をして終わりです.

3. 余談:イヤーパッドの交換

 付属のイヤーパッドの合皮部分が経年劣化しぼろぼろになってしまったため,サードパーティ・Palumma製の互換イヤーパッドで換装しました.
 まず商品説明の通り互換性があり換装できます.そして互換イヤーパッドは,内径・内周部分こそ合皮が使用されているものの,外径・外周部分含め全体が布地になっています(図3).そのため付属のイヤーパッドのように「ヘッドセット本体は機能するのに合皮がぼろぼろになって使えなくなる」事態を避けやすくなるかもしれません.

図3 Palumma製 AW510H互換イヤーパッド